ひっさびさにMTG記事を書こうと思ったんだけど、


デッキ構築系の記事おもしろくねぇ・・・


・・・ということで、今回はちょっと変わったルールで楽しむマジックをお伝えします。


その名も「Pauper」・・・一体何スロットなんだ!?


あ、zaitakuです。

※この記事は以前GA研究会のブログに掲載されていたものです。
掲載日時:2012.02.29 Wed
 



■Pauperの基本ルール:

Pauper(パーパー)は英語で、「貧困者」「貧乏」を表す言葉です。
そんなPauperの基本ルールは、





コモンのみでデッキを構築する



以上。



マジックのカードは、

 神話レア>レア>アンコモン>コモン

の順でレアリティが付いており、コモンはその一番下にあたります。


ここまで聞くと、

コモンだけでデッキ作るとかwwwwwww

という声が聞こえてきそうですが、よく考えてみましょう。


マジックの基本的な販売形態は、パック販売。
その15枚中11枚がコモン。

そしてカードの種類は、1万種類を超えています(2006年時点で)。



つまり、コモンカードはマジックの根幹を支えるものであり、
かつ最も多種多様なカード群なのです。





■実際、どんなデッキがあるのか?

その種類はハッキリ言って、
通常のフォーマット(レギュレーション)と遜色ありません。


理論上は最速3ターンで勝負を決められるデッキもあれば、
どっしり構えて相手の出方をうかがう低速デッキもあります。

中には、1ターンの間に20点のダメージを叩き込むコンボデッキも。



そのデッキを列挙してみましょう:

ビートダウン(速攻系)


コントロール
(低速系)

(その他、これらのハイブリッド)


コンボ
(瞬殺系)



・・・と、このようにたくさんのタイプがあります。
当然ながら、これらに該当しないような「地雷デッキ」もあります。





■Pauperの特徴

1.安い

なんといってもこれが第一やでぇ刃クン!
カード1枚1枚の単価が圧倒的に安いので、財布にやさしい。

特に、何かと高額になりがちな土地に金をかけなくてよいのが大きいです。
これにより、通常のフォーマットより大幅に構築コストが下がります。



2.単色デッキが多い

マジックには5色がありますが、
デッキに入れる色を増やすと、器用さが増す代わりに安定性が落ちていきます。

コレを回避するために2色以上色の出る土地を入れたいのですが、
そうしたカードは軒並みアンコモンやレア
Pauperでは入れることができません

このため、多色化は(特に速攻デッキでは)あまり見られない傾向にあります。




3.意外なカードが「使える」

普段は紙切れ扱いされているようなクソカード
しかしPauperでは、そんなカードが重要なパーツに化けることがあります。

例:
GuardianoftheGuildpact.jpg

Guardian of the Guildpact / ギルドパクトの守護者 (3)(白)
クリーチャー ― スピリット(Spirit)

プロテクション(単色)

2/3
プロテクション(単色)
・単色カードからダメージを受けない
・単色カードの呪文・能力の対象にならない
・単色クリーチャーにブロックされない

という一風変わった能力を持っています。
しかし召喚するのに4マナかかる割に、パワーも中途半端・・・
ということで普通は使われないカードです。

が、先ほど述べたとおり「単色化」が進んでいるPauperではこの能力が重宝します。
対策を怠ると、これ1体で相手の攻撃がストップすることも。


普段は見向きもされないカードが重宝される―
Pauperでは、このような場面がしばしば見られます。





以上のように、

・驚くほど初期投資が安く、

・驚くほど多様な戦術があり、

・押入れに眠っているカードが、驚くような活躍を見せるんです。





―そう、Pauperならね。(渾身のドヤ顔)